2010年1月15日

【追記と加筆あり】『東京タワー短歌』展

東京タワー短歌
http://masuno.de/blog/2009/12/26/post-143.php
の続報です。

東京タワー短歌は最終的に、
75首を厳選しました。
ラジオで放送した短歌、
ラジオで放送したかった短歌、
面白かった短歌、
というふうにランク付けをしました。
展示された75首を読んで、
なんでこっちのほうが上位なの?
と思う人もいるかもしれないけど、
「切り口はいいけど仕上がりがいまひとつ。
もっと完成度が上がるはずなのに……」
という歌は評価が下がってしまっています。
「文句なく上手だが、
このお題なら普通に出てくる作品だろう」
と感じた場合も評価が低め。

ものすごく同案多数が多いから、
珍しい視点のものだと評価が上がる場合も。
同案多数ってことは
「共感度が高い」ってことでもあるから
悩ましかった……。

枡野浩一の短歌は上手・下手がない短歌だ(大意)、
という意見をこのまえネットで読みましたが、
そうではなくて、
「上手・下手の基準が旧来の短歌とはちがう」
だけです。

入選した方も、そうでない方も、
ぜひ観に行ってください。
東京タワーは実際行くと面白いよ。

以下、
『東京タワー短歌』展の概要です。
J-WAVEのプレスリリースより転載。

FMラジオ局J-WAVEと東京タワーは、2009年の11月から12 月にかけて、歌人の枡野浩一さんを選者にむかえ、東京タワーをお題に詠む『東京タワー短歌』を募集。わずか40 日ほどの募集期間でしたが、1727首もの力作が集まりました。
この度1月18日(月)から2月28日(日)まで東京タワーフットタウン3階にある「TOWER GALLERY」にて、『東京タワー短歌』展を開催することになりました。
この『東京タワー短歌』展では、J-WAVEで放送した21 首を含め、枡野浩一さんが「これは」と思った傑作75首を選んで展示します。また、会場には短歌ポストも登場し、来場者からも『東京タワー短歌』を募集します。※

 『東京タワー短歌』展 開催概要
 ■期間:2010年1月18日(月)〜2月28日(日)
     ただし2月6日(土)・7日(日)・20日(土)はお休み
 ■時間:10:00〜21:00(初日のみ15:00スタート)
 ■会場:東京タワー「TOWER GALLERY」(フットタウン3階)
 ■入場料:無料
 ■東京タワーホームページ http://www.tokyotower.co.jp/

●選者・枡野浩一プロフィール
ますの・こういち。1968年、東京タワーの見えない東京のはずれに生まれる。97年、短歌集『てのりくじら』(実業之日本社)でデビュー。06年、短歌が主役の青春小説『ショートソング』(集英社文庫)がベストセラーに。
http://twitter.com/toiimasunomo
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/
てのりくじら―枡野浩一短歌集〈1〉 (枡野浩一短歌集 1)
ショートソング (集英社文庫)

●J-WAVEでON AIRされた『東京タワー短歌』
作品リスト → http://www.j-wave.co.jp/special/0911_tokyotower
  
  <抜粋作品> 
  もし塔がみんなでバンドを組んだなら東京タワーはやっぱりボーカル(チン・タイホー)
  最後の日 東京タワーの足元で靴ひも結んで空を睨んだ(とびやま)
  キスをした一番高い場所だった 君と登った東京タワー(天国ななお)
  怖いから離さなかった父の手を離して彼と東京タワー(天納なづな)
  忘れられなくても空は青いんだ 東京タワーで叫ぶヤッホー(遠藤しなもん)

※東京タワー短歌の募集に関しては、以下もご参照ください。
http://masuno.de/kinkyou/

【追記】
展示の写真は次の日記に。
http://masuno.de/blog/2010/01/18/post-151.php

東京タワー短歌は、
「かんたん短歌blog」にも投稿してください。
入選作一覧も載ってます。
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-aee6.html