2010年7月15日

『結婚失格』(講談社文庫)のおわびと訂正

どんなに丁寧に作業しても、
本が出ると必ず誤植が発見されます。
今回は「文庫版のためのあとがき」。

《好きな人と温泉に行って桃狩りをしたり、終電を逃して入った映画館でひとり笑った日もあるし。》(誤)

《好きな人と温泉に行って桃狩りをした日もあるし、終電を逃して入った映画館でひとり笑った日もあります。 》(正)

もしも増刷がかかったら、修正します。
初版買ってくれる人は、ごめんなさい。
増刷かかんないかもだから、ご勘弁を。

今回、
新作短歌連作「夢について」の提出を
ぎりぎりまで待っていただいたりしていたから、
編集部も大変だったと思います。
無理を通していただき、感謝……。

桃狩りは私にとっては楽しい思い出なのですが、
相手のかたにとっては、そうでもないかもしれません。
ごめんなさい。

同書は町山智浩さんの物凄い解説がついたことにより、
各方面へ「ごめんなさい」を言い続けたい一冊になりました。

そのことも新しい一歩へのきっかけだと思いたい。
町山さんに心より感謝します。
あと関係者各位に陳謝します。

反面教師として、
これ以上参考になる離婚小説は存在しない気がする……。

発売日の本日は、
役者のような活動をしています。映画撮影。

役者ではないのにやっている、
というところが自分の場合、大切なんだと思う。

思えば歌人だって、
歌人ではないのに歌人、
みたいなところで続けてきたのだった。

なんか長年やってた「かんたん短歌blog」とかも、
投稿者同士はとても仲良しで
結婚したカップルまでいるのに、
私は馴れ合うのが苦手で、たぶん敬遠されている。

自分の本の読者と
付き合ったりできたら楽だろうなー。
そういうのが平気な人もいるんだろう。

でも、
居心地の悪いところにいるべきなんだ。

町山さんには、●●しろ、と激励していただいた。
●●……。
それもいいかもしれない。

 そうだった そういうとこが好きだった 傷つけ合って別れた人の

 願いごと何度も何度も言いそうで流星群は眺めなかった

結婚失格 (講談社文庫 ま 68-1)

藤井良樹さんの文。
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_b35a.html

宇津つよしさんの文。
http://d.hatena.ne.jp/uzu-tuyoshi/20061116

もうひとつの(?)あとがき。
http://shop.kodansha.jp/bc/bunko/afterword/page03.html