へんな時間に寝て、
へんな時間に起きたため、
食事が真夜中になってしまった。
ガストくらいしかあいてないな、
と自転車で向かう途中、
ふと魔が差して一風堂へ。
妙に明るくて活気のある店内で、
早くも後悔した。
深夜なのだから静かに食べたかった。
しかも1100円もする、
ラーメンに茶碗蒸しが入ってるという、
珍妙な新作を頼んでしまった。
すごく推してるから。
茶碗蒸し、好物だし。
http://kiwamishinaji.com/
んー。
これは……。
どうにか食べ終えて
レジで会計するとき、
「いかがでしたか?」
と質問された。
やれやれ。
村上春樹はラーメン食わないか。
「変わったものでした」
とだけ答えて、
「ごちそうさまでした」
と言って店を出た。
よくよく考えると私はこれまで、
ラーメンを食べて「これは最高」と
心から感服したことは一度もないと思う。
どんな人気の店で食べても。
そもそも好きではない食べ物なのだ。
そんなことに四十にして気づくとは。
今後はもう一人では食べないことにします。
さよなら。
*
*
村上春樹の新作……。
売れるとわかってるのに(初版部数が多いのに)、定価が高い。
印税率を自ら下げてでも定価を安く設定してもらう、
という、
私みたいなことを村上春樹はしないんだろうな。
そんな馬鹿なことする著者が存在するなんて、
想像したこともないんだろう。
猫を飼うときは道で捨て猫を拾うんではなく、
ペットショップで血統書つきを買うんだろう。
立派で強くて立ちはだかる壁のような作家だ。
私は村上春樹の小説を楽しめたことがほぼない。
http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi086_masuno/20081224_5.html
【追記】
村上春樹について書いた昔の文章をリンクしておきます。
村上春樹と安原顯
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_3b3f.html
村上春樹その後
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_48cb.html
ヤスケンその後
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post.html
村上春樹の生原稿
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/__0d6b.html
村上春樹とヤスケンその後
http://masuno-tanka.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/__3624.html
【追記の追記】
なぜ枡野浩一は村上春樹が嫌いなのかを
論考した穂村弘のエッセイが好評の拙著
(……並べると可愛いニャ……)