ホーム 前へ 後へ
君の鳥は歌を歌える(文庫)
 

拡大

amazonbk1

装幀=篠田直樹 解説=高見広春(文庫/角川書店/2002)

これは『君の鳥は歌を歌える』を文庫化したもの。注釈を大幅に加筆し、著者近影を差し替えました。的確で冷静な解説は『バトル・ロワイアル』(太田出版/幻冬舎文庫)の高見広春さんによる特別寄稿。


   *   *   *   *   *   *   *

■ かなしみにもしも重みがあったならおまえ三匹程度かなしい (文=枡野浩一)

 ももこは去年まで生きていた。うまれた直後、まだバナナより小さいサイズだった頃に実家の庭で拾って、すぐに死んでしまうだろうという予想を裏切り、十五年余り生きた。
 最初は「ももこ」ではなくて「ドット」という名前だったが、拙著『君の鳥は歌を歌える』(角川文庫)に書いたような事情で、ある時点で改名した。某有名漫画家と同姓同名で、フルネームは「さくらももこ」という。
 写真うつりがたいへん悪く、ろくな写真が残っていない。もしかしたら「うつり」が悪いのでなく、実物の姿形がそのまま写真にうつっているだけなのかもしれないけれど、飼い主の目にはもっと可愛い猫に見えていた。
 背中に「!」マークがあるところが気にいっていた。おはぎを盗み食いしたあとのように、口のまわりに模様があるのもご愛嬌だ。
 薬を毎日飲ませないと、てんかんの発作を起こしてしまうウイルス性の病気で、ももこが生きているうちは、外泊もほとんどできなかった。晩年は視力がほとんどなかったらしく、昼でも夜でも黒目がち。可愛く見えた。
 そういえば拙著『君の鳥は歌を歌える』には、ももこの写真を載せたいと思い、親しい写真家・八二一さんにご相談した。洒落た白い紙製のフォトフレームに、ももこのモノクロ写真をおさめたものが、八二さんから届けられた。そのフォトフレーム込みの写真を、さらに撮影したものが、同書には印刷されている。その写真が結果的に、遺影になった。

(コメントは「短歌ヴァーサス」創刊号。一部修正・加筆。後半のエッセイは「ネコまる」より。)

。
 
枡野浩一のメールアドレス
枡野浩一へ直接連絡する場合のメールアドレス(ii@masuno.de)
 
  増野ではなく升野でも舛野でも桝野でもない枡野なんです (枡野浩一)
  枡野浩一です。私の公式サイト『ますので』は、友人たちがつくった会社、階段社によって運営されています。枡野への連絡はまず、メール(ii@masuno.de)でお願いします。電話が少し苦手です。また、メールまたは郵送で送られてきた作品に感想を言うようなことは一切していません。何卒ご勘弁ください。どうぞよろしくお願いします。
 
image 『かなしーおもちゃ』以降の本の紹介ページが未完成ですみません。順次また……。
枡野書店とは?
枡野書店は実在します。たまに枡野書店謹製グッズも作っています。下の写真の枡野浩一が身につけているのは、短歌Tシャツや単行本発売記念マフラー(いずれも完売)。また思いついたら作ります。


 
枡野浩一の銀行口座
  この才能ある歌人に財産をあげたいという大金持ちの方は、ご自由にお振り込みください。

三菱東京UFJ銀行 
吉祥寺支店(220) 
普通 0121660 
マスノ コウイチ


枡野浩一へのアクセス
仕事の依頼等は、ii@masuno.deまでお願いします。枡野浩一に転送されます。お返事は出せませんが、ファンレターも有り難く拝読しています。「私の短歌を読んでください」というメールはご遠慮ください。
 
 
copyrights(c)MASUNO KOUICHI