ホーム 前へ 後へ
ドレミふぁんくしょんドロップ
 

拡大

amazonbk1

絵=オカザキマリ(おかざき真里) 装幀=義江邦夫 (実業之日本社/1997)

■とにかく見たこともない本

 今見ても、変な本だ。私のデビュー短歌集『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』(実業之日本社)は、1997年9月23日に2冊同時発売された。
 短歌集なのに、全ページに抽象的なイラスト(絵というよりはシンボルマークみたいな感じ)が載っている。「てのり」は青とグレーの2色刷り。「ドレミ」は赤とグレーの2色刷り。カラー絵本というのも、2冊同時発売というのも、最初から決めていたわけではない。つくっているうちにそうなってしまったのだ。
 イラストレーターのオカザキマリさんや、デザイナーの義江邦夫さんと、ああでもないこうでもないとやりあっていたら、発売日は半年も伸びた。実業之日本社の若き美人編集者が秘かに泣いていたとの噂をあとで耳にした。あのときはほんとうにごめんなさい。私たちは2冊の本と向き合うことに夢中だった。とにかく見たこともないような本をつくりたかったのだ。
 祝福された2冊だったと、改めて思う。朝日、読売、毎日、産経など、あらゆる新聞で紹介された。テレビ、ラジオ、雑誌など、取材も疲れるほど受けた。あまりに多くて途中で数えるのをやめてしまったが、少なくとも百以上のメディアに取り上げられたはずだ。好意的なコメントをくださったのは、斎藤美奈子さん、山崎浩一さん、永江朗さん、井狩春男さん、香山リカさん、谷川俊太郎さん、保坂和志さん、室井佑月さん、八谷和彦さん、糸井重里さん、高橋春男さん、町田ひらくさん、鴨居まさねさん、トモフスキーさん、橘いずみさん、朝日美穂さん……作家だけでなく、漫画家やミュージシャンの皆さんに支持していただいたのも嬉しかった。浜崎あゆみさんが音楽誌で「好きな本」として挙げてくれたときは、友達に自慢してまわりました。
 おかげさまで売れ行きも好調で、詩歌コーナーには今も平積みされていることが多い。
 このたび角川書店から文庫化の話をいただいたのだが、「てのり」「ドレミ」は一切どこも動かしたくないくらい気にいっていたため、まったく別の本に生まれ変わらせることにした。2冊ぶんの短歌を1冊にまとめ、字だけのシンプルな短歌集にする……つもりだったのに、予想外の展開になってびっくり。
 野中柊『ダリア』(理論社)、森絵都『ショート・トリップ』(理論社)などの装幀に惚れこみ、気鋭のデザイナー池田進吾さんにブックデザインをお願いしたところ、池田さんが撮影したスナップ風の写真と短歌を組み合わせた「見たこともない」本が完成した。
 書名は『ハッピーロンリーウォーリーソング』(角川文庫)。表紙デザインは何案もの中から一番シンプルなやつを選ばせていただいた。これもまあ、ちょっと今まで「見たことがない」。
 ぜひ書店で手にとって、驚いてください。

   *   *   *   *   *   *   *   

 追記。
 『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』は中田有紀さんも愛読しているとのこと。(→『美女の本棚』
 『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』をくらべると、後者のほうが好き、という人が多いですね。文芸評論家の斎藤美奈子さん、『完全自殺マニュアル』(太田出版)の鶴見済さん……。
 なのに文庫化後、『てのりくじら』はまだ増刷がかかっているのですが、『ドレミふぁんくしょんドロップ』は絶版に……。2冊セットで1作品なので現在、復刊を呼びかけています。(→http://www.fukkan.com/group/?no=3428)。ご協力どうぞよろしくお願いします。

 さらに追記。
 その後、復刊されました! 

(コメントは角川書店「一冊の本」より。追記は書きおろし)

。
 
枡野浩一のメールアドレス
枡野浩一へ直接連絡する場合のメールアドレス(ii@masuno.de)
 
  増野ではなく升野でも舛野でも桝野でもない枡野なんです (枡野浩一)
  枡野浩一です。私の公式サイト『ますので』は、友人たちがつくった会社、階段社によって運営されています。枡野への連絡はまず、メール(ii@masuno.de)でお願いします。電話が少し苦手です。また、メールまたは郵送で送られてきた作品に感想を言うようなことは一切していません。何卒ご勘弁ください。どうぞよろしくお願いします。
 
image 『かなしーおもちゃ』以降の本の紹介ページが未完成ですみません。順次また……。
枡野書店とは?
枡野書店は実在します。たまに枡野書店謹製グッズも作っています。下の写真の枡野浩一が身につけているのは、短歌Tシャツや単行本発売記念マフラー(いずれも完売)。また思いついたら作ります。


 
枡野浩一の銀行口座
  この才能ある歌人に財産をあげたいという大金持ちの方は、ご自由にお振り込みください。

三菱東京UFJ銀行 
吉祥寺支店(220) 
普通 0121660 
マスノ コウイチ


枡野浩一へのアクセス
仕事の依頼等は、ii@masuno.deまでお願いします。枡野浩一に転送されます。お返事は出せませんが、ファンレターも有り難く拝読しています。「私の短歌を読んでください」というメールはご遠慮ください。
 
 
copyrights(c)MASUNO KOUICHI