2009年8月29日

【随時追記あり】「枡野浩一短歌塾」を構想したわけ

「枡野浩一短歌塾」構想
http://masuno.de/blog/2009/08/25/post-108.php
について、
さっそく問い合わせメールや、
入塾希望メールを、
多数いただきました。
ありがとうございます。

補足したいことがあり、
以下、
ゆるゆると書きます。

この塾は、
たまたま私が二カ月ほど役者活動をすることになり、
自分の体力や能力と相談してみたところ、
「二カ月は執筆仕事が細々としかできなくなるだろう」
と判断したところから構想を始めました。

私は不器用な物書きで、
できることがとても少ない。
(天才ではなく、
いちいち考えながら仕事しているから、
その「方法」を人に説明できるのです)

とりわけ執筆仕事には、
たくさんの時間をかける必要があるので、
それ以外のことで
「できること」
「したいこと」を探してみた……
というわけです。

だから、
シンプルに言うと、
「枡野浩一の目的はお金」
です。
無論それが全部ではありませんが。

そして、
お金をとる以上、
それに見合うものは提供するつもりです。

今回、
一人でなにもかもやります。
エッセイ等を読めばわかるように、
事務能力は皆無に等しい男です。

ちゃんとしたチラシなどは作りません。
そんなに人数が増えても対応できないからです。

「予定は未定にして決定にあらず」、
なにかと急な変更事項もあると思う。
やってみないと、
どうなるかわからないような、
新しいことをやりたいからです。

試行錯誤を繰り返す、
といった欠点のある塾になるでしょうが、
皆さんの希望にあわせて臨機応変に
個別対応できるという利点もあります。

今回、
短歌ではなく詩を書いてます、
という入塾希望者がいました。
私は一応、
詩の本も一冊出しているし、
短歌にくらべたら語れることは少ないけれど、
私にしか語れない詩の話、
というのも持っています。

まあ小説も書いているから、
まだシロウト同然だけど、
小説について語れることも少しはあります。

売れなかったけれど作詞家も一瞬やってました。
広告のコピーライターも。
雑誌のライターも。
(歌人になる前から連載コラム書いてました)

便宜上
「短歌塾」
と銘打ちましたが、
短歌を中心にした、
表現活動全般に関する塾だと思ってください。

正直、
純粋に短歌を学びたい人は、
枡野浩一でない歌人に学んだほうが、
良い結果につながる場合も多々あると思いますよ。
辰巳泰子さんの結社に入る、とかね……。
http://www.geocities.jp/tatumilive/kessyatukimari.htm
辰巳泰子集 (セレクション歌人)

私は常々、
皆さんの「短歌を詠みたい」という気持ちの中には、
もっと雑多な気持ちが混じってるんじゃないか、
と感じています。

そのノイズのような気持ちの正体を、
そっと指差すような仕事が、
私にはできると思います。

ちょっと前、
「枡野浩一に影響されて短歌を始めました」
という意味の手紙が添えられて、
手作りの歌集が送られてきました。

全部読みましたが、
その中で私が採れる歌は、
一首もありませんでした。
おまけして、まあまあという歌が、
一首か二首はあったかな……。

けれどその人は、
すでにその手作りの歌集に載っている歌を、
本格的な自費出版の本として
世に問う準備をしているようでした。

もっと早く見せてくれたら、
「やめたほうがいい。
じっくり時間をかけて、
あなたの歌を追求してからにしたら?」
と、
葉書の一枚でも出したかもしれません。

そんなことがずっと頭の片隅にあります。
私の価値観が絶対ではありませんから、
「枡野浩一の価値基準では、
あなたの歌は、
まだ歌集をまとめるレベルには達していない」
みたいなことを、
正直に言えるような塾にしたいと思います。

そこまで言われても本にまとめたい、
という人は、
まとめればいいと思う。
皮肉じゃなくて、
そこまで意志が強ければ立派です。

一生に一首でいいんです。
本当に素晴らしい歌なんて、
一生に一首もうまれないかもしれない。

そんな気持ちで短歌をやっています。

……話があっちこっちしてキリがないので、
塾がスタートしたら、
もっとゆっくりお話しますね。

あと若干名の希望者が集まったら、
さっそく、
詳細を塾生たちに直接お伝えして、
具体的な指導をスタートするつもりです。

厳しいことも言うかと思いますが、
おつきあいいただけると幸いです。

【追記】
短歌以外のジャンルでご活躍の方や、
「わざわざ入塾しなくても」と
思うような方からも、
入塾希望メールが届いていて、
その気概をうれしく受けとめています。
私自身、五反田団のオーディションを受けたり、
プロになってから脚本家スクールに行ったり、
そういったことをあえてするようにしています。

松尾スズキさんの「演劇ぶっく」のワークショップは、
たしか一期くらいしか実行されてないと思うけど(記憶曖昧)、
その一期に集まった人たちはその後、
活躍している人が多い。本谷有希子さんとか。
志を高く持ち、そういう場にしたいですね。

【追記の追記】
予想より入塾希望者(と具体的要望)多かったので、
運営方法を考え中です。
なるべく人の手を借りず、
私一人で運営することを死守したいので、
人数を絞らせていただく可能性もあります。
ともあれ、
メールくださった方には追って詳細をご連絡します、
少々お待ちください。

【追記の追記の追記】
結局、このようにしました。
http://masuno.de/blog/2009/09/06/post-116.php